PROFILE

木村 保
株式会社オーサムプラネッツ代表。

コピーライター、ネットマーケティング&プロモーター
コンテンツプロデューサー、脚本家、物語作家。

<ストーリー オブ KUMURA’S LIFE>
2008年 10種以上の職を経て独立。

出版社 在籍時代に培われた編集・ライティングスキルを活かして
教育コンテンツビジネス=インターネット情報販売ビジネスに参入。

JVによる女性向け情報教材販売、月商200万円超。

ネット系プロモーションライティングで総計10億円超の売上。
上場企業のネットコンテンツのプロモーションコンサルティング。

書籍のゴーストライティング 累計20万部以上。

小説のゴーストライティング(進学塾の試験問題に採用)

初執筆の演劇脚本が東京芸術劇場にて上演。

など、コピーライティングだけに留まらないフィールドで仕事をしています。

活動のコアにあるのは、ビジネスや作り手の背景にある物語〜ストーリー〜。

「人は皆、神話を生きるヒーロー」であるという持論のもと
商品やサービスを生み出した人物のキャラクターや背景の神話に着目し、
面白くかつドラマティックに表現することを信条にしています。

クライアントは、上場企業から個人起業家まで多種多様。
ビジネスの大小でなく潜在するポテンシャル重視で仕事を選択。

その会社・人にしかできない商品・サービスで
世の中をより面白くしていこうという人々の
“頼れるパートナー”でありたいと考えています。

そんな私は、プロモーションやライターの仕事を行なう
現在に至るまでに、いろいろな業種を経験していて
その数は10個を下らないです。

いろいろと寄り道、遠回りの多い人生を送ってきたんですね。

なので、独立したのは40代を過ぎてから。
アラフォー起業です 笑。

20代、職歴の最初は、エンタメ、タウン情報誌などを作る
とても小さな出版社からスタートしました。

子供の時から本、マンガ、雑誌、映画などが好きだったので
熱烈に希望して雑誌の映画情報のページを担当させてもらったんです。

これは楽しい仕事でした。
業界関係者の試写会に行き放題でしたから、
いつも公開前に映画を観ることができました。

記者会見などで、新作を公開したばかりの
宮崎駿監督にインタビューさせてもらったり

カンヌ映画祭でグランプリをとった「パルプフィクション」で大ブレイクする直前の
クエンティン・タランティーノ監督と会うことができたりしたのは、
当時の良い思い出です。

今思うと、
「好きなことを仕事にする」ことが
最初から出来ていたんですね。

この出版社は地方の弱小企業だったので、
映画などのエンタメ情報だけでは事業は成り立ちません。

なので、
街のイベントスポット情報、グルメ情報……等々
いろんな特集を組んで、取材記事を書いていました。

あとは地元企業の広告営業ですね。

とても楽しかったのですが
残念なことに2年後に会社は縮小されることになり、
僕も社を去ることになります。

ここから先の職歴は端折りますが、
その後、僕は20代〜40代にかけて
8~9社程度の転職をしました。

最大規模は、従業員が1万人くらいいる東証一部上場企業から、
社員数名のマイクロ企業まで

「ザ・サラリーマン員生活」を味わい尽くしました。

この間、ダイレクトに「書くこと」が仕事だったのは、
最初の出版社だけで、あとの職種では
「もの書き」が仕事だったわけでは全然ありません。

出版社以外で経験した業界は、

 セキュリティ会社
 セミナー運営会社
 大手デパート衣料品売場
 教材販売会社
 事業者系金融会社
 建築・内装会社
省エネ・エコ事業の会社
 ・・・・・
 ・・・

と多岐に渡ります。

かなり転職回数としては多いほうですね。

こうなった理由を分析すると、僕自身の飽きっぽい性格もありますし、
割と、世間一般の人ならこっちを選ぶだろう、
という選択をあまりしない人間だったのかもしれません。

(安定と給与額)より(不安定だけど面白い)ほうを選ぶような人間でした。

悪く言えば“身のほど知らず”。
良く言えば“チャレンジ精神”旺盛な男でした。

だから、これはネタなんですが
「保」っていう僕の名前とはまるで違う人生なんですね。

キープ、維持、保守ができないんですから(笑)

まぁ そのおかげでいろんな職場が見られたし
社会のいろんな場面を経験できました。
それは、僕の貴重な抽斗(ひきだし)になっています。

しかし「それでも人生って短いよなぁ!」と僕は感じています。
世界は広い!
世の中、知らないことだらけ!

この先も、できるだけ“初めて”の体験を
いっぱいしていきたいと思っています。

話が逸れましたが、
長い転職物語の最後は、

先輩が設立したベンチャー立ち上げを手伝い、
2年ほど激務に明け暮れた挙句、様々なトラブルで倒産。

その後始末と見届ける、というカタチで幕を引きます。

それ以降、誰かの会社で働くことは
スッパリと辞めました。

毎月決まった給与で、人の決めた方針で動くのに
完全に嫌気がさしてしまったのです。

しかも僕は、飽きっぽいくせに負けず嫌いなので、
どの職場でも、とりあえずかなり頑張ってしまうんですね。

よくもここまで我慢したものです。

しかし……

ベンチャーを潰した時、僕は私財も投入してしまい
無一文になりました。

それを一発逆転しようと欲を出して
甘~い投資話に乗っかって、見事に失敗。

嘘だろ?というような詐欺みたいな話にもひっかかって
結局、1千万円近い借金を作ってしまうんですね。

当時、妻と小さな子供2人を抱えていたので
かなり困った状態でした。

そして……

起業資金も何もなく、徒手空拳の僕が
その時、ゼロから始められることは何か?と考えてみたら

……結局、
原点に立ち返って、“書く”ことだったんですね。

こうして、フリーライターの道を歩き始めました。

最初は、インタビュー記事の作成とか
出版社寄りの仕事をしていたのですが、

PCでネット検索をしていて、気になるものを見つけました。

それが、インターネットビジネスでした。
僕は「これだ」と閃きました。

ネットビジネスは、
個人が誰にも縛られずにお金を稼ぐことができる
“歴史的な福音だ!”と思ったのです。

一人でインターネットから稼ぐこと自体が新しく魅力的。

しかも、ネットのノウハウは再現性があってニーズがあります。

たとえばレストランで成功した人の経験談は
誰かにすぐ当てはまるような汎用性のあるものではなない。

しかし、ネットビジネスは最初から商圏を広くとることもできるし
小資金でできるので、ノウハウの価値が高いのです。

つまり、情報コンテンツとして売る事ができるのです。

インターネットの情報ビジネスは、
僕の社会人としてのルーツである
出版業にとても似ている、と感じました。

1.ノウハウ、スキル、コンテンツを言語化する。

2.パッケージ化して商品にする

3.必要としている人に販売する

これは、本や雑誌を作る過程とまったく一緒です。

違いは、
媒体が紙なのか、デジタルなのか。
売る場所が書店なのか、インターネットなのか。

ということだけです。

おまけにインターネットで売ると、
流通過程の経費がとても安いので
利益率がめちゃくちゃ高い、という特徴があります。

これは面白い!
これなら出来る!!

と思った僕は、ここにエネルギーを注ごう、と決意するのです。

そこから、インターネット媒体をメインに
コピーライター&セールスライターの仕事を
するようになりました。

ネットビジネス系では
数々のプロモーションのコピーを担当、

数千万円〜億を超えるプロモーションの
ライティングをいくつも担当しました。

並行して、上場企業を始めとする
通販商品の集客のLPのライティングや
ステップメールなども手掛けました。

多くの販売者、多くの商品やサービスの魅力を
「コピーの力」で伝えてきました。

そして、出版社出身ということも活かし
この間にブックライティングも何冊かやっています。

ブックライティングとは、書籍のライティング。

いわゆる「ゴーストライター」と呼ばれるもので
書籍にクレジットされている著者の代わりに
原稿を書く仕事です。

えっゴーストライターって本当にいるんだ?

と驚く人もいるかもしれませんが、
著者が経営者や起業家や売れっ子タレントさんなんかは
ゴーストライターを使うのが当たり前だったりします。

忙しくて原稿を書いていられない、というのが理由です。

もちろん、内容は著者の言っていることを書きます。
著者の持っている考えだったり、ノウハウ、コンテンツを
著者に成り代わって書くわけです。

文章作成というスキルだけを、著者のために使ってもらう
非常に職人的な仕事ですね。

ブックライティングの実績は十数冊程度ですが、
10万部を超えるベストセラー書籍を出すこともできたので、
インターネット媒体とはまた違うやりがいを感じる仕事です。

インターネットというのは、
ピンポイントで、何かを必要としている人に届ける要素が大きいですが
書籍というのは、より幅広い層に気づかせることのできる媒体です。

本がたくさん売れた時の影響力は、計り知れないものがありますね。

そして、僕自身の表現活動のひとつとして

小説の企画、ゴーストライティングをやったり
演劇の脚本なども発表しています。

演劇の脚本を書くきっかけは、
インターネットビジネスを通じて知り合った
元役者のある起業家さんです。
彼が、自分の夢に再度トライするために
劇団を立ち上げたことから、話が生まれました。

彼は、劇団を旗揚げ後たった2回目の公演で
日本でも有数の劇場の一つである
東京芸術劇場での上演を実現しました。

その作品「転人」という舞台の脚本を書かせてもらいました。

・・・こうやって書き出してみると、

実にいろいろなジャンルの「書く仕事」をしてきました。

駆け出しの頃は、
ダイエット系の商品のコピーを書きながら
輸入転売ビジネスのセールスレターを書き、
その合い間に
まったく関係のないエンタメ系のチラシの
コピーの仕事を入れていたりしました。

「よくそんなにいろんなジャンルの仕事ができますね?」
と言われました。

確かに、
違うジャンルで4つ、5つと書く仕事が
同時にブッキングすると、
脳の切り替えがけっこう大変なのは事実です。

しかし、違うタイプの仕事をやることで
すごくフレッシュな気持ちで取り組めるし、

異業種間で触れ合うことで
想いもつかないような斬新なアイデアが生まれたり
想像がつかないような相乗効果が期待できるのです。

僕の中では、書くことの本質は一つだととらえています。

だから、
書くということの真髄を極めたい、
という思いもあって

独立後しばらくは
「書くことならなんでも引き受けます!」
と“万能マルチライター”
であることを “自分のウリ”にしていたのです。

そこには、
書く仕事なら、基本的になんとかなるだろう
という妙な自信があったこと。

そして、わりと飽きっぽくて好奇心が旺盛だということ。
そんな理由があったようです。

というわけで、長いこと
いろんな種類の書く仕事をいつも並行してやってきました。

僕がいつもよく言うことですが、

書くということの真髄と極意を掴めば、
コピーライティングはどんなジャンルでも出来るものです。

得意分野を定めて活動しているライターは多いですが
書いて伝える、というコミュニケーション手法の本質を知れば
どんなジャンルでも応用が効く万能のスキルです。

街の八百屋さんのPOPも、
一流企業の新製品のキャッチフレーズも
同じ思考回路から作ることができます。

同じように
コミュニケーションの本質をわかっていれば
相手が、大統領でも王様でも
大富豪でもホームレスでも
同じように話せるのです。

もう一つお伝えしたいこと。
それは、小説や演劇などの物語ライティングは
僕のライティングのテーマの一つでもあります。

これは僕の持論ですが、
物語というものは、絵空事や妄想ではなく現実世界の写し絵です。

人の一生を司る「神話の法則」は永遠普遍の真理です。

神話の法則は強力で、
誰もが神話を模倣して生きている、と言えます。

神話の法則を活かしたライティングは、
コピーには欠かせないものです。

僕が小さい頃から好きだった物語、本、マンガ、映画は
コピーライティングにとても役立っています。

面白い作品は、人の心を動かします。
そして、人の心を動かさないとコピーは機能しませんから。

お金とセールス

日本人は、お金のリテラシーが低いとよく言われます。
また、セールスが苦手な人が多いとも。
セールスをするのも、されるのもです。

ですが、それはいろんな要因によって
心にかかったブロックです。

僕もある時期まで、堅いブロックのかかった人間でした。

けれど、セールスとかオファーということの
本当の目的や意義を知れば、
その不要なブロックは外れます。

どんなによい商品やサービスでも
売る人、つまりお客さんと商品を繋ぐ人がいなければ
意味がないのです。

だから、価値のあるものを
お金で買う、お金と引き換えに売る、
というのはとても尊い行為なんです。

上記に書いたように、僕は
いろんな企業で働きましたが、
経験値と場数を沢山踏めるのは、
やはり小さい企業でした。

起業したことのある方はわかると思いますが、

小さな会社では一人何役もこなさければならず、

営業、総務、人事、開発、広報

といろんなポジションを兼務でやるから
どうしたって視野が広くならないとやっていけません。

それが人を成長させてくれるのです。

僕の場合は、プログラムやデザインなど
特殊技能を持っているわけじゃないので

どの会社にいても、必ず「営業」の仕事はやることになりました。

営業って、
表面的には、何もスキルない人でもできる仕事
のように思われがちですが、
実は、もっとも基本にして最大のスキルです。

コミュニケーション能力=人間力が
一番必要とされる仕事だからです。

実は僕も最初の頃、営業は好きじゃなかったんです。

“人に頭を下げて何かを買ってもらうこと”
営業にそんな誤ったイメージがあったんですね。

でも、営業をしていても全然売れない中で
試行錯誤を続けるうちに、
そうじゃないことに気づきました。

商品の価値が十分に伝われば、
お願いなんかしなくても売れていくのだ、と。

それからは、営業の仕事が苦じゃなくなりました。

一部上場企業にいた際は、
1000人以上いる営業マンの中で
「トップ2」の成績を収めて
社長賞をもらうまでになりました。

コピーライティングやストーリーのブログで
なんで営業の話?と不思議に思うかもしれません。

でも、今になって振り返ると、営業職としての仕事経験は
コピーライティングをする上で、非常に役に立っています。

営業マンが、お客さんに初めて会って
自社の商品を買ってもらうまでの過程は

セールスレターやランディングページで
お客様にアクションを起こしてもらう過程に
とてもよく似ているからです。

というか、ほぼ一緒です。

売るという行為は
コミュニケーションの力で
相手に購買行動を促すわけですからね。

僕が度々の転職、会社の倒産、借金苦で
妻子を持ちながら追い詰められた状況から
カムバックするきっかけを掴めたのは、

間違いなくコピーライティングのおかげです。

お金もコネも持たず、途方に暮れている時
僕には“書くこと”しか残されていませんでした。

元々、小さい頃の夢がマンガ家や作家、映画監督。
文章を書くのは好きでしたので、
僕にとって書くことは“最後の希望”だったんです。

そして、もっとも飽きずに長時間
続けてできることも、書くことだったのです。

大好きだった、本、マンガ、映画。
出版社での仕事。
大企業でのサラリーマン経験。
ベンチャー起業経験。
投資での失敗体験。
詐欺にあった経験。
1000万円近い借金。
インターネットビジネスとの出会い。
・・・・・
・・・

コピーライティングという仕事を始めて
僕は、今までやってきたことが
すべて統合される思いでした。

遠回りな人生のように思えたけれど
すべては、今の仕事をするために用意されてきた出来事だったと思います。

そして、これからも。
起こること、起こすことが、自分の物語を紡いでいきます。

僕の仕事や人生にこういった背景や物語があるのと同様に、
あなたにも、そしてあなたの側にいるパートナーにも
物語があります。

あなただけの物語をよく理解して、
ビジネス、プライベート両面で人生を良くするために
表現していくことが大事です。

それが「神話を生きる」ことだと思うのです。

僕は人の美点や長所を見出すのが好きでした。
得意。と言っても過言でない。

だから、ビジネスでいろんな起業家さん、経営者に会って
ホームページや、発信を見ても、

「せっかくの魅力が上手く出せていないなぁ〜」
と思うことがとても多かったんです。

それは、ある意味では仕方のないことでもあります。

自分で自分を俯瞰してみるのは
「離見の見」と言って
誰にとっても難しいことなのです。

だからこそ、
そんなときこそ、
自分だけの神話を発見し、まとめてくれる
コピーライターの存在が必要なのです。

あなたの人生を全体から俯瞰することができて
そこに潜んでいる神話を読み解き、
マーケティングやビジネスの成功に繋げる。

僕は、そうやって今までコピーを書いてきました。

これから先も、
あなたにとってそういう存在でありたい、
と思っています。

PROFILE
木村保
木村保 / Tamotsu Kimura
出版エージェントでビジネス書・小説作家のインタビューや出版前の企画の講評を務める傍ら、WEBサイトやビジネス書等の編集・ゲームシナリオの執筆、ゴーストライティングも多数こなす売文家。

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